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主な首の症状とその代表的な原因
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症状
- 考えられる原因
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首の痛み
- 頸椎症、ストレートネック、寝違え
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首から肩・腕へのしびれ
- 頸椎椎間板ヘルニア、頸椎症性神経根症
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首が動かない
- 外傷性頚部症候群、頸椎症、環軸関節回旋位固定
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首のコリや重だるさ
- 頚肩腕症候群*(肩編を参考)
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外傷/事故後の首の痛み
- 外傷性頚部症候群、骨折
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首を動かすと音がする
- 頸椎の変性、靭帯の緩みや骨の変形
主な疾患
ストレートネック
本来緩やかな前弯カーブを描くはずの首の骨(頚椎)の配列が、前弯が失われてまっすぐになった状態を指します。スマートフォンの長時間使用が主な原因となるケースが増加しており、「スマホ首」と呼ばれることもあります。ストレートネックが継続すると、頭痛や肩こり、首の痛みなどの症状を起こすことがあります。
外傷性頚部症候群
交通事故や転倒などによって首に強い衝撃が加わったことにより生じる一連の症状のことを指します。一般的には「むち打ち症(むちうち症)」として知られています。首の痛み・こり、頭痛、肩や背中の痛み、手足のしびれなどが長期間続く場合もあります。受傷翌日になって症状が出現する場合もあります。
頚椎症性神経根症
頚椎症性神経根症(けいついしょうせい しんけいこんしょう)とは、加齢や姿勢の悪さなどにより首の骨に変形が起き、神経の根本が通る道が狭くなって痛みやしびれが出る病気です。症状として首から肩、腕にかけての痛み、手や指のしびれ、ひどくなると上肢の筋力低下が出現する場合もあります。首を後ろに反らすと痛みが悪化する特徴があります。

※日本整形外科学会「整形外科シリーズ 12」から画像を引用しております。
頚椎症性脊髄症
頚椎症性脊髄症(けいついしょうせい せきずいしょう)とは、加齢変化による首の骨に変形が起き、首の骨の孔の中にある脊髄が圧迫されて手足のしびれなどが出現します。症状としてはボタンのはめ外し、お箸の使用、字を書くことなどが不器用になったり、歩行で脚がもつれるような感じや階段で手すりを持つようになったりもします。ひどくなると排尿・排便障害が出現する場合もあります。

※日本整形外科学会「整形外科シリーズ 12」から画像を引用しております。
頚椎椎間板ヘルニア
首の椎間板(クッションの役割をする組織)が加齢などで変性し飛び出して、神経を圧迫し、痛みやしびれを起こす病気です。30~50歳代に多く、誘因なく発症することもあります。症状として首の痛み・動かしづらさ、肩・腕・手にかけてのしびれ・痛み、手の細かい動きが悪くなったりもします。ひどくなると足の力が悪くなったり排尿障害が出現する場合もあります。

※日本整形外科学会「整形外科シリーズ 6」から画像を引用しております。
環軸関節回旋位固定
環軸関節回旋位固定(かんじくかんせつかいせんいこてい)とは中耳炎や扁桃炎などの炎症後に1番と2番の首の骨の並び方に異常を起こし、常に顔を左右どちらかに向けて首をかしげた状態をとります。特に子どもに多く、症状として首の痛み、首が動かない、首が傾いている、無理に動かそうとすると痛がることがあります。 このまま固定してしまう可能性もあり、早めの整形外科受診が必要です。
